News Ticker

老朽ビルの人気再燃!ますます注目のAirbnbビジネス


老朽化ビルの再生・活用の新しいモデルとして「中銀(なかぎん)カプセルタワービル」が今注目を浴びています。

JR新橋駅からほど近くの、銀座のはずれの一角にあるこの中銀カプセルタワービル(1972年竣工)は、世界的に有名な建築家、故黒川紀章氏の初期の代表作です。世界で初めて実用化されたカプセル型の集合住宅であり、交換可能なカプセルに機能を集約するという設計コンセプトは建築史に残ります。

Nakagin

そんな老朽ビルが最近、Airbnb (エアビーアンドビー)などの空き部屋のマッチングサービス上で、宿泊先として大人気なのだといいます。相場は1カプセルにつき1泊9000円で、来年2月までの全日が既に予約で埋まっているといいます。

建築エコノミストの森山高至氏はカプセルタワーのその収益性の高さは「老朽化ビルの再生・活用の新しいモデルになり得る」と言及しています。

もともと熱狂的なファンも多く、賃貸にだしてもすぐに埋まってしまうような人気のあるビルでしたが、2007年にはいったん取り壊しと建て替えが決まっていたほど老朽化が進んでいました。カプセル外装の鉄板がさびて穴があき、多くが雨漏りに悩まされ、水道やトイレの利用ができないカプセルもあるといいます。

そんな古くてわずか10平方メートルのカプセル1戸が、一般的な賃貸でも年間70万円強、ホームシェア (民泊)のような日貸だと稼働率50%でも年間150万円もの収益をもたらします。

森山氏は加えて「利回りの高さは歴史的建築であるが故。建て替えずに上手に修繕して活用する道を探った方が、圧倒的に資産価値は高まるはず」とも話しています。黒川氏が当初構想していた「カプセル交換」を現在の技術で実施すれば、今の耐震基準をクリアできる可能性もあるそうです。

ネットを通じたホームシェア (民泊)ビジネスが、老朽化した物件の未来に新たなチャンスをもたらしています。

From; 「カプセルタワー」人気再燃 エアビーアンドビー、老朽ビルに光 (日本経済新聞)